売却を検討しています。築3年目になる家に住んでいます。
売却の理由は離婚です。旦那と0歳の子供との3人家族です。子供は私が引き取り、2人で暮らす予定です。
お互いに離婚後に今の家に住みたくないので、売ることにしました。
問題があって、ローン残債がまだあるということです。売却したお金で残債を返せなかったときは、二人で支払っていきます。
ローンが残っている家を売るときに、少しでも高く売るにはどうすればよいのでしょうか?
どのような不動産会社に依頼し、どのように進めていけばよいのでしょうか?
家を高く売りにくくなっている昨今、できるだけ高く売りたいと思っています。
大手か、それとも地元の不動産会社のどちらがふさわしいのでしょうか?戸建てに強い不動産会社というものがあるのでしょうか?
目次
子供と2人で暮らすことになるので、少しでも高く売りたい
まず、Aさんの状況を整理してみましょう。
- 築4年の家を売りたい
- 離婚により、住み続けることが困難になった
- 売却したお金でローンを返せなかった場合は、2人で負担して返していく
- 離婚後は0歳の赤ちゃんと住むことに
Aさんの悩みは以下の通りです。
- 少しでも高く売るにはどのような不動産会社に相談すればいい?
- いくらで売れるのか?
旦那さんと離婚することになり、家を売ることを決意したAさん。離婚して家を売ったあとは、Aさんが0歳のお子さんを引き取るとのことです。
旦那さんの収入がなくなり、一人で生まれたばかりの赤ちゃんを育てていくとなると、金銭的に相当苦しくなるでしょう。
そのために、できる限り高く売りたいと希望しています。
築3年の家を高く売れるかは不動産会社次第
築浅の家を高く売るとなると、不動産会社の力が試されます。売却を依頼する不動産会社を選ぶことが大事になってきます。
国内に数ある不動産会社の中から、自分にとってふさわしい不動産会社をどのように選べば良いのか。これがAさんの知りたいことです。
ここでは、Aさんが不動産会社を選ぶ際に、おさえておくべき4つのポイントを紹介します。
- 売買を得意とする業者を選ぶ
- 戸建てを専門に扱う業者を選ぶ
- 人気のあるエリアなら大手不動産会社を選ぶ
- 周辺地域の売買情報に詳しい不動産会社を選ぶ
1.売買を得意とする業者を選ぶ
不動産会社には得意分野があります。家を売りたい場合は「売買を得意とする」不動産会社を選ぶ必要があります。
賃貸を得意とする不動産会社よりも、売買を得意とする不動産会社に売ってもらうほうが売れやすくなります。
また、売却を得意とする会社の中でも「買取」「仲介」のどちらをメインでおこなっているかという違いもあります。
「買取」のメリットは「早く売れる」ということです。不動産会社が家を直接買い取ってくれるので、買ってくれる人(買主)を探す必要がないからです。
しかし、Aさんは「できるだけ高く売りたい」と思っています。そのような人は「仲介」を選択するべきです。
「買取」で不動産会社に買い取ってもらうと、安い売却価格になる傾向があるのです。
2.戸建てを専門に扱う業者を選ぶ
「売買を得意とする不動産会社」を選択することは大事ですが、さらに「戸建て」「マンション」のどちらの売却に強いかどうかもチェックする必要があります。
一口に不動産と言っても、戸建て、マンション、土地、農地などさまざまです。そして売却する際の勝手も違ってきます。
Aさんの場合は戸建てを売却したいとのことなので、「戸建ての売却」の実績やノウハウがある不動産会社を選ぶべきなのです。
3.人気のあるエリアなら大手不動産会社を選ぶ
不動産会社には大手の有名企業もあれば、街の小さな不動産屋さんもあります。
大手と地元の中小、それぞれに強みと弱みがあるので「どちらが良い」と一概に言えるものではありません。
ただ、判断基準のひとつとして「売りたい家のエリアの人気度」ということが挙げられます。
もしAさんが売ろうとしている家が「人気エリア」にあるのなら、大手不動産会社のほうが売れる可能性が高いかもしれません。
- 治安が良い
- 子育ての環境に適している
- 交通の便が良い
- 大型商業施設などが近い
このような住みたい人が多いエリア(=人気エリア)であれば、日本中からそこに住みたい人が点在している可能性があります。
その場合、全国に店舗を構えていて販売のネットワークが広い「大手」が有利になるのです。
また、人気エリアには買いたい人が殺到するため、値下げをせずに売れる可能性も高くなります。
4.周辺地域の売買情報に詳しい不動産会社を選ぶ
Aさんの家の相場をつかむためには、「周辺地域の売買情報」を知ることが大事です。
Aさんの家の周辺エリアで、過去1年ぐらいのあいだに「家が売買された価格」を知ることができれば、Aさんの家がいくらくらいで売れるかの目安をつかむことができます。
- 間取り
- 面積
- 設備
これらのスペックが似ている家がいくらぐらいで売れたのかが、Aさんの家の売れる価格の相場ということになります。
家の条件やスペックが似ているほど、またそのような家の売買事例の数が多ければ多いほど、売れる価格を予想しやすくなります。
よって、出し惜しみせずにそのような売買事例を教えてくれる不動産会社を選ぶべきです。
そのような売買事例の情報は自社の資産であり、それを握っているということは自社の強みになるからです。
簡単に情報を開示してしまうことによって、自社にとって不利益をこうむることにもなるため、出し惜しみする会社があるのです。
ですが、売主の味方になってくれる不動産会社なら情報を開示してくれるはずです。
「この1年ほどでこのエリアで、私の家と同じような家がいくらで売れていますか?」と質問してみるといいでしょう。

4つのポイントをクリアするには?
ここまで、Aさんが不動産会社を選ぶときのポイントを4つ紹介してきました。
- 売買を得意とする業者を選ぶ
- 戸建てを専門に扱う業者を選ぶ
- 人気のあるエリアなら大手不動産会社を選ぶ
- 周辺地域の売買情報に詳しい不動産会社を選ぶ
わざわざ不動産会社を一軒一軒当たって確かめていては、お金も時間もかかってしまって大変ですよね。
Aさんのように、生まれたばかりの赤ちゃんがいるとなると、なおさらです。
そんなときに便利なのが一括査定サービスです。
一括査定を利用してピッタリな不動産会社を見つける
ネットで利用できる一括査定なら、複数の不動産会社に同時に査定を依頼することができ、同時に相談もできます。
一括査定に登録されているのは、「売買を得意とする不動産会社」ばかりです。
一括査定を申し込む際に「物件の種別」を選択することになります。「一戸建て」を選択することにより、一戸建ての売却が得意な不動産会社に査定を依頼することができます。
他にも様々な項目があり、査定をおこなう理由や不動産会社への要望などを記入することができます。
自由記述欄にて「大手と中小の両方に査定を依頼したい」「周辺の同等の物件の売買事例を知りたい」というふうに記述するとよいでしょう。