住み替えをしたいと考えています。
住んでから、まだ1年も経っていない新築です。
土地を買ってから注文をして家を建ててもらいました。いわゆる売り建ての注文住宅です。
ですが、「壁が薄い」「床が響く」ということに気づきました。
さらに隣の家との距離が近いため、隣の家の生活音がまるでうちの音かのように聞こえてきます。こんなはずじゃなかった・・・
まだ35年のローン2300万円が残っていますが、この家を売って住み替えをしたいです。
ローンが残ってる家を売って新しい家を建てるには、どうればいいのでしょうか?
目次
ローンが残っている壁が薄い家を売るには?
Aさんの状況をまとめると、このようになります。
- 住んで1年しか経ってない家を売りたい
- 土地を買って注文した売り建て住宅
- 隣家との距離が近く、壁が薄いので音がよく聞こえる
- 2300万円の35年ローンが残っている
そして、これがAさんの悩みです。
- ローンが残ってる状態で家を建てるには、どうすればいい?
土地を買い、注文をして家を建ててもらったAさん。ところが、思わぬ隣家の生活音に悩まされています。
せっかく手に入れたマイホームなのに、隣の音がうるさいと心が休まるヒマもないでしょう。
買ったばかりの家を手放すのは心苦しいでしょうが、そうしてでも今の状態から抜け出したいと考えておられるようです。
ローン残債を返済する必要がある
まず、ローンが残っている家を売るためには、ローンを全額返済しないといけません。
普通はローンを一括返済できるほどの資金を持っていないでしょう。その場合は家を売却したお金で返済することになります。
売却して得られたお金でローンを返済できなかった場合は、不足分の代金を用意する必要があります。
預貯金から支払ったり、親戚から借りたり、別途金融機関から借り入れをしたりして、不足分を埋め合わせることになります。
その場合は、住み替えローン ?や任意売却 ?という選択肢があります。これらを利用すれば、ローンが残った状態でも売却をすることができます。
ただし、それなりのリスクを負うことになるので、よく考えてから利用するようにしましょう。
ローンが残っている家を売る際のポイントの詳細は、こちらの記事をごらんください。

ローンを返済できるか計算してみる
売却したお金でローンを返済できるかどうかは、次の手順で計算できます。
- 「売却価格」を計算する
- 「売却にかかる費用」を計算する
- 「売却価格」から「売却にかかる費用」を引く
「売却価格」から「売却にかかる費用」を引いた金額が、手元に残る金額になります。その金額がローン残債を上回れば、ローンを返済して売却できるということになります。
計算方法の詳細はこちらの記事をごらんください。

不動産会社を選ぶ
計算した結果、「売却した金額でローンを返せる」ということが見込めたら、早速売却にとりかかりましょう。
どの不動産会社と媒介契約を結べば良いかわからない場合は、次の3つの条件を満たしているかをチェックしましょう。
- 売り主の立場に立ってくれる
- 売買を得意とする
- 営業マンのスキルが高く、対応が良い
詳細はこちらの記事で紹介していますので、参照ください。

Aさんの場合、売却の理由は「壁が薄く、隣家との距離が近いので音がよく聞こえる」というものです。
過去にそのような事情の物件を売却したことがある不動産会社であれば、Aさんの家が売れる可能性が高くなるでしょう。
「売却の理由」がネックに
Aさんが家を売り出し、購入検討者が現れるとします。そして購入検討者はこう思うはずです。
なんで、まだ1年しか経ってない新築なのに、売るんだろう? | ![]() |
![]() |
売らざるを得ないような、なにか大きな欠陥でもあるのではないか? |
これがもし、建てられてからもう何年も経った家だったなら、買主も売却の理由はそこまで気にならないでしょう。
ですが、Aさんのように築浅の家の場合、買主が疑問に思うのは当然ですよね。
買主が不利益を被る可能性がある場合は理由を伝えないといけない
売却の理由は、絶対に答えなければいけないわけではありません。
プライベートに関することなど、答えたくない場合もあるでしょう。ですが、買主にとって不利益になるような理由の場合は、伝えないといけません。
たとえば、「雨漏りがする」「シロアリが出る」「柱が傾いている」というような家であれば、次に住む人にも損害が出るのは明らかですよね。これが買主にとっての不利益です。
そのような理由で売却をするのであれば、そのことを買主に伝えないといけません。
住宅に欠陥があると知っておきながら黙って売却し、買主が住んだあとにその欠陥に気づいた場合は、損害賠償を請求されます。
程度がひどい場合は、売買契約そのものを取り消しにされることもあります。
このように、家の欠陥が発覚した場合、売主が弁償する責任を瑕疵担保責任 ?といいます。
不動産会社に質問して選りすぐる
このような「売却の理由」を買主に伝えることによって、たしかに売れにくくはなるでしょう。
だからこそ、同じような事例を取り扱ったことがある不動産会社を選ぶことが大事になるのです。
「壁が薄い」という理由での売却を請け負って成約させたことがある不動産会社なら、頼りになりますよね。
きっと、Aさんの家を売るための方法や戦略を提示してくれるでしょう。
「壁が薄くて隣の音が気になるという理由で売却したいのですが、このような物件を扱ったことがありますか?」「いい方法がありますか?」と質問してみましょう。
それにより、同じ事例の実績のある不動産会社や、真摯に相談に乗ってくれる不動産会社を選りすぐることができます。