
今住んでいる家を売って住み替えたいと思っているのですが、悩んでいることがあります。
住み替えをする理由は、このまま現在の家に住み続けることが金銭的にしんどくなってくるからです。
◯固定資産税が14万弱あり、車二台を所有しているので5万弱。年末に15万円返ってきますが、それを差し引いても毎年4万の出費があります。
そして10年後になると返ってくる分もなくなり、そうなると毎年19万の出費になります。
◯家族4人で暮らしていますが、給湯器が小さくて冬場はキツキツです。なので、今の家に住み続けていてもいずれは給湯器を大きいものに買い替えることになると思います。
◯今の家には道と庭に境目がなく、外構工事をおこなって壁をつくろうと思っています。
これらの理由から、住み続けることによって大きな費用がかかることになるので、引っ越しをしようと考えています。
現在、今の家を不動産屋さんに依頼して売り出してもらっていますが、まだ買い手は見つかっていません。売却によって、最低でも50万円くらいは手元に残せるようにお願いしています。
もし売却できれば、次もまた一軒家を建てる予定ですが、住めるようになるまでは一時的にアパートに住む予定です。
ですが、今の家に住み続けるのか引っ越しするのか、結局どっちが得なのかがわかりません。
住み続けるとしても、給湯器や外壁工事のために大きな出費が必要になることは目に見えているので、それならば引っ越ししてしまったほうが良いのではないかと思う一方、本当に引っ越しをすることによって出費が押さえられるのか不安です。
次の家は固定資産税をもっと抑えられるように、小さめの家にしようと考えています。今は無駄に広いので。
また、息子が来年から小学校に入学するということもあり、今が住み替えの良いチャンスなのかなとも考えています。
無知なのによく考えず家を建ててしまい、このような事態に直面してしまったわけですが、まだ住み始めて2年。いまならまだやり直しがきくのではないかと思っています。
住み続けるべきか、住み替えをするべきか、どちらが良いのでしょうか?
目次
住み続けるべきか、身の丈に合った家に住み替えるべきか?
「大きすぎる家を建ててしまったため、固定資産税や維持費がかさんでしまった」というAさん。
大きな出費を我慢して払い続けるのがきついと感じ、住み替えを検討されています。ですが、住み替えをするにも大きなお金がかかるので、結果的に得するのかどうかはわかりません。
このままこの家に住み続けるか?
売却して身の丈に合った家に住み替えるか?
将来的に多くのお金を残すためには、どちらを選べば良いのか、というお悩みです。
ここで、Aさんのお悩みのポイントを整理しましょう。
- 家は高く売れるのか?
- 売却するなら、絶好のタイミングを逃したくない
- やり直しが効くうちにやり直したい
悩み1.家は高く売れるのか?
Aさんは現在、不動産会社に依頼して家を売りに出しています。
住み替えをするならば、引っ越し費用や新居の購入費が必要になってくるため、できるだけ高く売る必要があります。
本当に高く売れるのか?高く売るためには何をすれば良いのか?ここがもっとも大きな悩みです。
悩み2.売却するなら、絶好のタイミングを逃したくない
Aさんは子供さんが来年から小学校に入学するということもあり、引っ越しのタイミングとしては今がベストであると考えておられるようです。
小学校の途中で引っ越しをするとなると転校しなければいけませんが、極力転校は避けたいとのことです。
悩み3.やり直しが効くうちにやり直したい
Aさんは無知な状態で家を建ててしまったことを後悔されているようです。
身の丈に合わない無駄に広い家を建ててしまったため、固定資産税が14万円もかかって苦しんでいるのです。
ですが、まだ住み出して2年。早い段階で売却してしまえば、やり直しがきくと考えておられます。
高く売れるのであれば売却するべき
結論としては、「高く売れるのであれば売却するべき」です。
たしかに固定資産税14万円を支払い続けるのはキツいでしょう。4人家族で生活をするのに十分な広さの家に住んだとしても、固定資産税は8〜10万円でおさめることができるはずです。
固定資産税は、土地と建物それぞれにかかります。土地と建物の面積によって、軽減率が定められています。
- 土地の面積が200㎡より小さい
- 家の床面積が120㎡より小さい
この条件を満たしていれば、かなり固定資産税を減税することができます。
家を売り出したとしても、本当に高く売れるかどうかは売れるまでわかりません。そこで、高く売るための注意点を説明しましょう。
- 高く売却できるタイミングを狙う
- 売却価格を計算する
- 売却にかかる費用を計算する
高く売却できるタイミングを狙う
家の売却はタイミングが重要です。売れやすい時期と売れにくい時期というものがあるからです。
焦って売ろうとするあまり、時期を誤ってしまうと大きく損をする可能性があります。
Aさんは「子供が小学校に入学するまでに売却をして引っ越しを済ませたい」と希望されていますが、だからと言って早まって売却してしまうと安く売ることになりかねません。
このあたりは、さじ加減でしょう。「入学するまでに売りたい」「高く売れる時期に売りたい」この2つのタイミングを擦り合わせて、計画を建てる必要があります。
売却のための計画は、仲介を依頼する不動産会社と相談して決めればよいでしょう。
そのためにも、不動産会社選びと担当者選びが重要になってきます。Aさんの事情を汲み取ってくれて、できるだけ高く売る努力をしてくれる業者を選ぶしかありません。
売却価格を計算する
売却価格 ?、つまり「いくらで売れるか」は売れるまでわからりませんが、だいたいの予想をすることはできます。自分で調べるのが不安な場合は、一括査定サービスを利用すると良いでしょう。
売却にかかる費用を計算する
次に、家を売却するときにどれだけ費用がかかるかを計算します。
家が高く売れたとしても、その金額がすべて手元に残るわけではありません。実際には売却するためにはいろいろと費用がかかるからです。
なので、売却価格の予想をするとともに「費用がいくらかかるのか」も調べておく必要があります。
たとえば、一番大きな費用は不動産会社に支払う仲介手数料 ?です。仲介手数料は不動産会社によって値下げをしてくれる場合もありますが、だいたい3000万円で売れた場合は100万円弱くらいかかります。
また、その家を買ったときより高く売却できたときには、譲渡所得税 ?もかかります。
「売却価格」からそれらの「諸費用」を差し引くと、手元にどれだけお金が残るか?を計算しましょう。
また、ローンが残っている家を売るときには他にもさまざまな注意点があります。詳細はこちらの記事をごらんください。
