【不動産売却体験談】業者に任せっきりになってしまったことを反省

東京都にお住いのMさんの売却体験談

売却データ
取引形態 仲介
物件種別 マンション
売却理由 住み替え
売却経験回数 1回

不動産売却にはいろいろとお金がかかると知った

一般的に引っ越しの件数が一番多いのは3月や4月だということは知っていました。ですが、不動産の売買の時期も、3月が一番動きがあるということを知ったのは初めてでした。

そのような理由から、3月が近くなると仲介業者からは、確実に売るためにもう少し金額を下げると良いのではないかという提案がありました。

実際に売却する時には値下げをすることを考えて、初めに提示する金額は少し高めに設定しておくべきだったと、後になって思いました。事前に考えていたよりも利益が少なくなってしまう可能性が多々あります。

加えて知ったことは、売却の際にもお金がかかるということです。売却の際にはお金はかからないだろう、とタカをくくっていましたので驚きでしたし、自分の安易さが恥ずかしいです。

譲渡所得税 ?や、印紙税、仲介手数料 ?など、予想外の出費がかかってしまいました。

大手、中小の不動産会社を満遍なく当たってみた

売却する物件がある近辺の、5社の不動産会社に相談しました。5社のうち2社は、世間で名前が知られている大手の不動産会社です。

残りの3社は地元に強そうな、大手ではない不動産会社に相談しました。いろいろなタイプの会社に相談し、その違いを知りたいということもありましたし、大手の不動産会社の長所はどんなところなのかを具体的に知りたいとも思っていました。

賃貸にしても、売買にしても、地元の不動産会社には必ず一度は足を運んだ方が良いという話しは良く聞きましたので、地元で有名だと思われる3社にも行ってみました。

大手の会社はインターネットで口コミなどを念入りに調べて決めました。もちろん実際に自分の目で店舗の様子も見に行き、立地や店構えなどもチェックしました。

電話を頻繁によこすくせに、こっちの要望の返事は遅い担当者

電話が頻繁にかかってくる不動産会社の担当の方がいて、それはやめてほしいと思いました。

我が家には小さい子供もいましたし、電話に出られない時もあるという事情を考えていただきたかったです。

緊急の用事でもないのに何度も電話がかかってくることもありました。それでいて、こちらがお願いしたことに対しては返答が遅いこともあり、いかがなものかと思いました。

依頼したことに対する返答の早さはとても大切です。不動産売買にはタイミングが重要だと思いますので、行動を早くしていただけないと後手に回ってしまいます。

もちろんそちらの不動産会社は候補から外れました。

マンション売買を得意としている業者と契約

こちらが理解できないことも、丁寧に順序立てて教えていただけたことが好印象でした。初めてのマンション売買でしたので大変ありがたかったです。

そして何より、他の不動産会社を悪く言うことが全くなかったという点にも好感を持ちました。

言うまでもなく、マンション売買を得意としている不動産会社であったことも決めた理由のひとつです。

このようにしっかりとしている会社は、社員の教育もしっかりと行われているのであろうという印象を持ちました。

新居の値段から逆算して売り出し価格を設定

不動産会社には事前に最低金額の希望を伝えていました。そこから売り出し価格 ?を設定し、最終的には購入したいという方とのやり取りの中で、希望していた最低金額よりも少し低い額での売却となりました。

このマンションを売却した後に一戸建ての購入を検討していましたので、一戸建て購入の際の頭金を用意できればと思い、最低金額を提示していました。

売却したマンションの住宅ローンは終了していました。頭金として考えていた金額は、月々の返済が7万円を超えない金額を逆算して考え、夫が35年ローンを組んだ際にボーナス払い無しで月々返済可能な額を設定しました。

実際に売る時には値下げの交渉があるものだとは思っていましたので、それも含めて金額は設定したつもりです。そのエリアの中古マンションの相場を考えた上で検討し、金額は決定しました。

エリアの相場などを調べておけばもっと高く売れたのかも

何はともあれ、金額設定が一番重要だと感じました。少しでも多く利益が出るように売却したいということが一番の条件だと思います。

今回は売買が初めてということもあり、不動産会社に任せっきりで、言われた通りに売却活動してしまいましたので、自分たちが考えていたよりも実際には少し安い金額での売却になってしまいました。

前もって自分たちでもそのエリアの相場や最低金額など、ネットや本でしっかり調べておくべきだったと反省しました。

〜売却成功のカギ〜

モモコさん
きっちり考えて行動していたみたいだけど、ちょっと安く売却しちゃったんだね。
フドー先生
Mさんは複数の業者に相談し、その中からふさわしい業者を選ぶところまでは良かったんだけど、業者に任せっきりになってしまったところが惜しいね。
値下げのタイミングを見極めよ!

Mさんは、「引っ越しが多い3月に値下げをすると良いですよ」と業者から提案されたそうですが、実際には1月から2月の間がベストな値下げのタイミングになります。

4月からの新生活に向けて新居を買おうと思っている人が、3月に物件を探すでしょうか。それでは遅すぎますよね。

Mさんがおっしゃっているように「値下げによるお得感」を演出するなら、12月は高めの価格をキープしておき、1月に入ったタイミングで値下げをおこなうと良いでしょう。

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仲介業者に任せっきりにしない!

Mさんは反省点として、「業者に任せっきりだった」と述べています。

不動産売却は一生のうちに何度もあることではないので、不動産会社主導になってしまうのはある程度仕方ないでしょう。

その上、住宅ローンの返済が終わった後の売却だと、「少しでも高く売れたらいいか」ぐらいに軽く考えてしまうかもしれません。

しかし、相場のことや売却戦略の立て方など、あらかじめ準備しておけばより良い条件での売却が可能になるでしょう。

不動産会社に任せっきりの受け身姿勢では、希望した金額で売却することは難しいです。このことを念頭に入れて、準備をしておきましょう。

一括査定で複数の業者を比較せよ!

「大手か中小か」「有名か無名か」にこだわらず、複数の不動産会社に査定をしてもらうのがベストです。

得意分野の違い、売却の考え方の違い、売主に対しての姿勢の違いなど、業者によってさまざまです。一社だけと関わっていると、その違いを知ることができません。

どの業者が自分にとってベストなのかを判断するためには、比較検討するのが良いでしょう。ネットでおこなえる一括査定サービスを利用すると、一度に複数の業者に査定を依頼することができ、比較検討の手間が省けてスピーディーです。

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譲渡所得税(じょうとしょとくぜい)

不動産を売却したときに出た利益(譲渡所得)に対して課せられる税金です。

「課税譲渡所得」に「税率」をかけることで算出します。その不動産を所有している期間の長さによって、「税率」は変化します。

「譲渡所得税」の詳細を見る
仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)

仲介業者に支払うお金のことです。

物件を売り買いするお手伝い(仲介)をしてくれたことに対する報酬として、売主や買主が支払います。

「不動産の成約価格の3%+6万円+消費税」で計算します。

仲介手数料は成功報酬のため、売買が成立しなかった場合は支払う必要はありません。

「仲介手数料」の詳細を見る
売り出し価格(うりだしかかく)

不動産を売るときに一番最初につける価格です。

査定価格をベースに、売主の「いくらで売りたい」といった希望や「早く売りたい」「高く売りたい」といった方針などと照らし合わせながら決めます。

「売り出し価格」の詳細を見る