仲介手数料とは、仲介業者に支払うお金のことです。
物件を売り買いするお手伝い(仲介)をしてくれたことに対する報酬として、売主や買主が支払います。
仲介業者は、この仲介手数料をおもな収益源としています。
仲介手数料は成功報酬
仲介手数料は成功報酬のため、売買が成立しなかった場合は支払う必要はありません。
たとえば、物件の査定 ?をしてもらい、売却戦略を立て、広告を出し、買主を探してもらったとしても、最終的に売却ができなかった場合は、仲介手数料を支払う必要がありません。
売主と買主の間で売買が成立したときに初めて、仲介手数料を支払うことになります。
仲介手数料の計算の仕方
仲介手数料は、以下の式で算出します。
たとえば、2000万円で売却できた場合で計算してみましょう。
60万円+6万円=66万円
66万円の消費税=66万円×0.8=52800円
66万円+52800円=71万2800円
2000万円で売却できた場合、71万2800円が仲介手数料ということになります。
ただしこれは、あくまでも「仲介手数料の上限」を定めた計算式です。「これ以上の仲介手数料を請求することは認められませんよ」ということですね。
不動産会社によっては仲介手数料の値下げを交渉すれば、応じてくれることもあります。
また、低価格の仲介手数料をウリにして、同業者との差別化をはかっている不動産会社もあります。
仲介手数料を支払うタイミング
仲介手数料を支払うタイミングは、一般的には「決済・引渡し」の時点の時点です。
仲介業者によっては「売買契約」の時点で仲介手数料の半分を先に支払うというパターンもあります。
そして、残りの半分は「決済・引渡し」の時点で支払うことになります。
「売買契約」の時点で、売主は買主から手付金を支払ってもらうことになっています。
その手付金があるので、「売買契約」の時点で先に仲介手数料の半分を支払うことになったとしても、十分にまかなうことができます。
計算してみましょう。
先ほどと同じように、2000万円で売却したと仮定しましょう。その場合の仲介手数料は、71万2800円でしたね。
「売買契約」の時点で支払うのは、その半分の35万6400円です。
買主から支払われる手付金は「成約価格の10%」です。
手付金は200万円ということになります。
手付金:200万円