担当者が、売主であるあなたの話を聞いてくれるか?話を聞こうとする姿勢があるか?は非常に重要です。
話を聞いてくれず、一方的に話してばかりの担当者と手を組むと、思い通りに物件を売却することは困難になるでしょう。
ここでは、「話を聞いてくれない・聞こうとしない担当者」にどのようなパターンがあるのか、そして彼らをどのように見分ければ良いのかについて説明しましょう。
ひたすら一方的に話してくる
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あの、事情があってできるだけ高く売りたいんですが。その事情というのが、じつは・・・ |
そのエリアで、お急ぎで物件を探している人がいるんですよ!早速連絡してみますね。 | ![]() |
売主の話を聞こうとせず、一方的に話を進めていく担当者には注意が必要です。
こちらの事情や要望を話そうとしても、一切話を聞こうともせず、いきなり具体的な売却の話に移られる・・・
これでは不安な気持ちが募る一方です。売主の心情としては、まず「話を聞いてほしい」のではないでしょうか?
不動産売却は一生に一度あるかないかの出来事であるため、売主にとってはわからないことや不安なことが多いですよね。
「具体的な話や金銭面の話に移る前に、せめて話を聞いてほしい・・・」
そう思うのが普通でしょう。
売主側に立ってくれる業者なら、そのような心情を汲み取り、不安や心配事を真摯に聞き取ってくれるはずです。
担当者から、そのような姿勢が感じられるか?ここをよくチェックしましょう。
何度も同じことを聞いてくる
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Aさん、いつ頃までの売却をご希望でしたでしょうか? |
さ、3ヶ月以内です。(って、先週も言ったはずだけど・・・) | ![]() |
会うたびに、何度も同じことを聞いてくる担当者。数日前に話したことを覚えてくれていない・・・。
そのような担当者に、誠意が感じられるでしょうか?
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んなもん、いちいち覚えてられるかよ・・・ |
一人の担当者が多くの顧客を抱えているのは事実です。覚えないといけないこともたくさんあるでしょう。
でもそんなことは売主には関係ありません。何度も同じことを聞かれてしまっては、自分のことをきちんとわかってくれてない気がするでしょう。
きちんと細かく状況や事情を把握してくれている担当者かどうかを見極めましょう。
「これが慣習です」という言葉で話を片付けようとする
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え、もう値下げをするんですか?早すぎませんか? |
いや、こんなもんですよ。 | ![]() |
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こんなに早く値下げをする理由を教えてくれませんか? |
(面倒くせー・・・)慣習なんで。ご安心ください。 | ![]() |
わからないことに対して説明を求めても「これが不動産の慣習です」「こういうものです」という言葉で話を片付けようとする業者もいます。
それでは説明が不十分すぎます。
「慣習」なんて言葉で片付けようとしていること自体が誠実さに欠けている証拠です。
なにより、その「慣習」自体に大きな問題があるのです。「不動産の慣習」は、大抵が業者ばかりが得をすることばかりです。
たとえば、物件の囲い込み ?は「悪しき慣習」の代表格です。業者にとっては利益が大きくなりますが、売主にとっては損でしかありません。
そのような「慣習」に流されてはいけません。「慣習ですから」という言葉に騙されてはいけません。
納得できる根拠や理由などを提示してくれない業者は信用してはいけません。
質問や疑問に対して丁寧にわかりやすく、納得できるまで説明してくれる業者・担当者を選びましょう。
まとめ
- ひたすら一方的に話してくる担当者に注意!
- こちらの話を聞いてくれない担当者は信用しない
- 何度も同じことを聞いてくる担当者に注意!
- 話したことを全然覚えてくれていない担当者は信用しない
- 「これが慣習です」という言葉で話を片付けようとする担当者に注意!
- 納得できる根拠や理由などを提示してくれない担当者は信用しない
- 担当者は宅地建物取引士か?
- 自分の体験談や個別の事例の話ばかりをしていないか?
- 接客態度やマナーは悪くないか?
- 電話やメールの返事など、反応が遅くないか?
- 売主の話を聞こうという姿勢があるか?
- 高く売るための戦略やシナリオを持っているか?
- 十分な情報を、わかりやすく伝えてくれるか?