電話やメールの返事など、反応が遅い担当者に注意!


不動産売却において「担当者選び」は非常に重要ですが、中でも特に気をつけたいのが、その担当者は「コミュニケーションをきちんと取れるか?」ということです。

  • 急ぎの用事なのに、電話がまったくつながらない
  • メールの返事が来るまで3日かかる
  • 約束の日時に査定の報告が来ない

このような反応が遅い担当者には、注意が必要です。

モモコさん
いるの?そんな担当者。
フドー先生
残念ながら、いるんだよ。同じ不動産会社でも、担当者によって対応や反応のスピードは違うものだよ。

不動産売却は売主と担当者の二人三脚でおこなうものです。コミュニケーションを取れないと、媒介契約 ?を結んでいる意味がありませんよね。

いくら能力が高い担当者でも、連絡がとれなければ何も前に進みません。

フドー先生
売却の体験談なんかを読んでいても、担当者の反応の悪さに悩んでいる人がたくさんいることがわかるよ。

担当者とコミュニケーションが取れないと・・・

コミュニケーションときちんと取れない担当者。つまり、連絡や報告をきちんとしてくれない担当者を選ぶと、どのような事態に陥ってしまうのでしょうか。

時期の見極めができない

不動産売却において「時期の見極め」は重要です。さまざまな局面で、時期の見極めを強いられます。

売り出しを開始するタイミング、値下げのタイミング、内覧 ?やオープンハウスのタイミング。買主との価格交渉のタイミング、引き渡しや決済のタイミング。

これらのタイミングを見極めないと結果は大きく変わってしまいます。市場の動きは常に流れているからです。

モモコさん
タイミングだらけだね。これは連絡が遅い担当者だと、大変そう。

また、急な内覧の申し込みが入った場合など、レスポンスが遅い担当者では対応ができなくなってしまいます。

モタモタしていると、せっかくの売却のチャンスを逃してしまうことになります。

担当者への信頼が崩れる

不動産売却をスムーズにおこなうには、担当者との信頼関係が大切です。

売主は担当者を信じて売却の手伝いを任せる。担当者は売主の意向や要望を細かく汲み取り、望み通りの売却ができるように努める。

このように信頼しあってこそ、達成できるのです。

でも・・・

  • メールが届いているのかわからない
  • ちゃんと売却活動してくれてるのかわからない
  • 広告を打ってくれているのかわからない
  • 購入希望者からの問い合わせがあるのかわからない

担当者がこのような状態では、もう信用などできなくなってしまいます。

進捗状況が遅れているのだとしたら、正直にその旨を伝えてくれればまだ安心できますよね。

でも、音沙汰が一切ないという状況では進捗状況すらわからず、取り残された売主はどうすこともできません。

担当者への不満ばかりが募り、信頼関係も崩れます。このような状態で、売却を成功させることができるわけがないのです。

モモコさん
忙しいだけなのか、難航しているのか、忘れているのか・・・いずれにしても信用できなくなるね。

干されているのかもしれない

残念ながら、「高く売れますよ!」と言って高い査定価格 ?を提示して売主を喜ばせておいて、いざ媒介契約を結んで売却活動に入ると、連絡がまったくとれなくなるという担当者は存在します。

「あれだけ意欲的な姿勢を見せていてくれたのに・・・」

このような場合は、担当者が意図的に連絡を止めている可能性があります。つまり「干されている」かもしれないのです。

モモコさん
干されている?
フドー先生
媒介契約を結ぶために査定価格を釣り上げておいて、しばらく放置し、あとでどんどんと値下げをおこなっていくことだよ。
約束、言葉遣い、身だしなみ。接客態度の悪い担当者に注意!(書きかけ)
信じられないような話ですが、担当者の中には、接客態度やマナーが悪い人がいます。 約束を守らない 言葉遣いが乱れて...

干されているかいないかは別にしても、連絡をまったくよこさなかったり反応が異常に遅いということは、営業マンとして失格です。

反応が遅い理由

では、なぜ彼らの反応が遅いのでしょうか。その理由は以下の通りです。

そもそもやる気がない

さきほどの「干す」の事例のように、はなから高く売る気がなく、適当に価格を下げて成約することを望んでいるというパターンです。

あれこれ質問されたり、催促されることをわずらわしいと思っているんですね。

売主から電話が来ても「どうせ売れない物件なのに・・・」といった感じで対応を引き延ばしすることもあります。

性格的なもの

もともとの性格的に、メールを面倒臭がったり後回しにしてしまう人はいます。それが仕事にも現れているパターンですね。

しかし、性格とはいえ、仕事は仕事。割り切って早いレスポンスをする努力をするべきです。

そのような努力ができない人は営業マンとして失格です。

フドー先生
「性格だから仕方ない」と割り切っている人もいるだろうね。いずれにしても失格。

クレーマー扱いされている

「この売主、電話が長いんだよな・・・」
「いつも質問ばかりでしつこいから返事したくないな・・・」

と思われているパターンです。

担当者にやる気はあるが、頻繁に連絡をしてくる売主のことを面倒臭いと思っているんです。

モモコさん
え、じゃああまり質問とかしないほうがいいの?
フドー先生
そんなことはないよ。どんどん質問するべき。

わからないことを質問することは良いことです。

不安や心配にしていることがあれば、可能な限り質問してクリアにするべきです。それが仲介業者の仕事です。

売却は長い道のりなので、小さな疑問をひとつずつ潰していかないとどんどん不安が大きくなってしまいます。

モモコさん
そうか、じゃあ気にせず質問しよう。
フドー先生
とはいえ、何でもかんでも質問するのは良くないよ。ネットで調べられることであれば、自分で調べよう。

売主の声に耳を傾け、どんな相談にも乗ってくれる親身な態度が担当者にあるかどうか?

そういったことを面倒臭がるような担当者には、さっさと見切りをつけて次を探しましょう。

あえて面倒臭がられそうな質問をぶつけてみる

モモコさん
じゃあ、きちんとコミュニケーションが取れて、相談にも乗ってくれる担当者をどうやって見分ければいいの?
フドー先生
手っ取り早いのは、「あえて面倒臭がられそうな質問をぶつけてみる」という方法。

その担当者が、面倒臭がらずに親身な対応をしてくれる人かどうかを確かめるためには、実際に面倒臭がられそうな質問をしてみるといいでしょう。

その反応を見れば、その担当者がどのような人かがわかります。きちんとした担当者かどうかをテストしてみるのです。

フドー先生
ポイントは、担当者と出会って早い段階でおこなうことだよ。

長いこと付き合っていくうちに、だんだんと本性が現れて「じつはこんな人だった・・・」と発覚したのでは、それまでの時間がもったいないでしょう。

だから、早いほうがいいのです。あとで本性が明らかになるより、すぐにわかったほうが効率的です。

質問してみて、反応が遅かったら切る。そしてまた別の不動産会社や担当者に当たってみて、質問してみる。

それをパッパッとおこないましょう。複数の担当者に当たることにより、さまざまなタイプの人がいるということがわかるはずです。

そのうち、レスポンスが早くコミュニケーションをきちんととってくれる担当者に出会えるでしょう。

モモコさん
パッパッと!
フドー先生
ろくでもない担当者はどんどんチェンジしていこう。

【不動産売却体験談】「反応が遅い担当者」記事一覧

【不動産売却体験談】「連絡をしてこない担当者」記事一覧

体験談リンク

両親が紹介してくれた不動産会社だったということもあり、会社自体には満足しています。

しかし1カ所だけ、残念だと感じてしまった担当者の対応があります。それは、折り返しの連絡が遅いということです。

営業の方なので、こちらから掛けた電話に即座に応答できない場合もあるでしょうが、それにしても折り返しの電話があまりに遅いのです。

可及的速やかに折り返していただければ良いものですが、酷い時は翌日に折り返しの連絡が来ることもありました。

【不動産売却体験談】不動産が動く時期を見極めることが重要

電話が頻繁にかかってくる不動産会社の担当の方がいて、それはやめてほしいと思いました。

我が家には小さい子供もいましたし、電話に出られない時もあるという事情を考えていただきたかったです。

緊急の用事でもないのに何度も電話がかかってくることもありました。それでいて、こちらがお願いしたことに対しては返答が遅いこともあり、いかがなものかと思いました。

依頼したことに対する返答の早さはとても大切です。不動産売買にはタイミングが重要だと思いますので、行動を早くしていただけないと後手に回ってしまいます。

もちろんそちらの不動産会社は候補から外れました。

【不動産売却体験談】業者に任せっきりになってしまったことを反省

知識がないスタッフが担当についたことがあり、何を質問しても「持ち帰って確認します」としか対応してくれず、欲しい答えがすぐに返ってこなかったのが残念でした。

不動産売却は大きなお金が動くことですし、きちんとした知識と経験のある専門スタッフに担当してもらわないと不安です。

【不動産売却体験談】入念な準備と心構えで主導権を握り、思い通りに売却

不動産会社の対応で残念だったのが、私の担当になってくれた20代前半の男性が、取引交渉にやる気を出してくれなかったことです。

彼は、自分から「上司に価格交渉してみる」と言って退席したのですが、そのあと何日たっても返事が来ず、こちらから連絡をすると、結局なにも相談していなかったようです。

もちろん、その不動産会社とは交渉を打ち切りました。

【不動産売却体験談】相場をしっかりと確認し、満足のいく買取をしてもらえた

丁寧に応対はしてくれたんですけど担当についたスタッフの方が宅建士 ?の資格を持ってなく、契約に関する説明を受けるときには違うスタッフの人が出てきて説明をされました。

なので、何か聞いてもその場で解答がなく調べて後日連絡ということが何回もあって中々事が進まずイライラしてしまいました。

【不動産売却体験談】売却に関する勉強不足で後悔する結果に・・・

売却時期についてはそれほど急いではなかったのですが、3ヶ月程たってもあちらからの具体的な動きがなかったので、こちらから催促の電話をしました。

具体的な希望時期を伝えていなかった私も悪いのですが、急いでいないと伝えていても定期的な活動報告など、率先したまめなアクションが欲しかったです。

私は売却前に引っ越しを済ませていたので、店舗にもなかなか足を運べず、定期的な連絡をいただけないのは正直かなり不安でした。

【不動産売却体験談】1社だけに相談してちょっと後悔

最初は「有名な大手の会社よりも地域密着型の会社のほうが、水面下情報が多くあるに違いない」と考えたため、あえて小規模な会社に相談しました。

担当の方も頼れる印象で、このままここに任せようかと思っていたのですが、どうも他の顧客からの問い合わせが少ないようで、1週間に1、2件あるかないか程度だったのです。

しかも、連絡もマメとは言えず、こちらから尋ねなければ報告すらしてくれない……といった具合です。

そんな調子ですから結局期限までに間に合うことはなく、契約を打ち切ることにしました。

【不動産売却体験談】査定価格と周辺の相場を照らし合わせて売り出し

自宅に訪れる時間を先方から指定したのに予定の時間を大幅に過ぎてから来た不動産業者がありました。

遅れただけではなく時間が10分以上も過ぎてからようやく遅れる旨の連絡があったのです。

不動産業者も仕事がいろいろあるので多少遅れるのは仕方がないと言えますし、10分程度の遅刻は許容範囲ですが、事前に連絡を入れるのが最低限のマナーだと思います。

【不動産売却体験談】売り出し価格が高いのが原因で、内覧が入らず・・・

売却の相談をするにあたり、購入時の仲介業者に相談しようと思いましたが、思い返せば、その時の対応は良くありませんでした。

購入に至るまでは熱心だったにも関わらず、購入後こちらから連絡しなければ契約日時等の連絡をもらえず、不信感がわいてきたのを覚えています。

そのためこちらの不動産屋には相談しませんでした。ネットの口コミもあまり良くなく、相談しなくて良かったと思います。

【不動産売却体験談】法人相手に強気の売り出し価格で、見事に売却成功

この度の交渉の中で、もっとも悲しい経験だったのが、5店舗のうちのある1店舗の接遇でした。

例えば、一番初めの売却にかかる打合せの時こそ、担当者から連絡がありましたが、その後は連絡が途切れました。

その後の4回ほどの打合せに関しては、こっちが連絡することでようやく打合せをする場が設定できたといういい加減な対応でした。

私としては、前向きにコンタクトしてくれるお店で売却したいので、このような業者には依頼したくないと感じました

【不動産売却体験談】同じマンションの売り出し事例を参考にして希望通りの価格で売却

地元の不動産屋は挨拶すらろくにせず、また、こちらの話をする間もなく、すぐさま具体的な話に入りました。

高額な話ということもありどことなく「この人で大丈夫かな?業界経験が浅いのだろうか?」と思いました。

結局その後音沙汰なく終わってしまうという最悪な状態でガッカリしました。

【不動産売却体験談】知識があれば、交渉をしてもっと高く売れたかも・・・

まとめ

  • 担当者の反応が遅いと、売却の時期の見極めができない
  • 担当者の反応が遅いと、信頼関係の崩壊につながる
  • 担当者の反応が遅いのは、干されている可能性がある
  • やる気がないか、性格的なものか、クレーマー扱いされているか
  • 担当者を見極めるために、あえて面倒臭い質問をぶつけてみる
  • 反応が遅い担当者とはさっさと縁を切る

媒介契約(ばいかいけいやく)

依頼主(売主)が「物件を売るお手伝いをしてください」とお金を払い、仲介業者との間で結ぶ契約のことです。

媒介契約には、一般媒介契約専任媒介契約専属専任媒介契約の3種類があります。



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内覧(ないらん)

物件の購入を検討している人が、実際に物件を訪問することです。

「内覧」の詳細を見る

査定価格(さていかかく)

不動産会社が物件に対して「これぐらいで売れるだろう」と予測する価格です。

不動産査定をおこなうことによって算出されます。売り出し価格を決めるためのベースになるので、非常に重要です。

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宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)

不動産の売買・賃貸の仲介(宅地建物取引業(宅建業))をおこなうプロフェッショナルです。宅建士(たっけんし)と略されます。

宅地建物取引業法(宅建業法)に基づき定められている国家資格者です。

宅建士にしかできない3つの仕事
  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名・押印
  • 37条書面(契約書)への記名・押印
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