【不動産売却体験談】売却に関する勉強不足で後悔する結果に・・・

大阪府にお住いのNさんの売却体験談

売却データ
取引形態 仲介
物件種別 マンション
売却理由 住み替え
売却経験回数 1回

媒介契約の種類を知らなかった

私自身、媒介契約 ?の意味をあまり理解しておらず、媒介契約が3種類もあるという事は大分後になってから分かったんです。

仲介手数料 ?なんてどこの業者に頼んでも同じ価格なのが当たり前だと思っていたので、複数の業者さんに査定 ?をお願いせずに物件を買った時の業者さんに売却の手続きもお願いしていました。

そっちの方が手続きが簡単に終わると思っていました。

チラシで見た、駅から近くの業者と契約

たまたま見たチラシにビビッと来た物件があってその業者さんにお世話になろうと決めたんです。

その業者の名前は初めて聞いた名前だったんですが、とにかくチラシに載っていた物件の数が多かったのと、駅のすぐ近くにお店があって仕事帰りでもお店に行けるなというのもありました。

購入と売却を同じ業者にした方が業者さんにも私にも都合が良いように思っていたので別の所にしようだなんて考えもしませんでした。

質問をしても返事がなく、前に進まない

丁寧に応対はしてくれたんですけど担当についたスタッフの方が宅建士 ?の資格を持ってなく、契約に関する説明を受けるときには違うスタッフの人が出てきて説明をされました。

なので、何か聞いてもその場で解答がなく調べて後日連絡ということが何回もあって中々事が進まずイライラしてしまいました。

業者が勝手に売却の値段を下げた

また、売却希望価格は伝えていたんですが、売れない場合は値下げして良いか?値下げするならどの程度まで大丈夫か?ということを聞かれました。

そういうケースの相場が分からないので聞いたら100万円位という事だったので「希望価格よりギリギリ100万円まで」ということに決めたんですが、実際売却された成約価格 ?は希望額より100万円低くなっていました。

業者が勝手に値段を下げて売却したんです。

中古マンションだったんですが、売るときにはリフォームしていたので結構お金もかかっていました。

にもかかわらず勝手に値下げして売却、しかも売れないから値下げまだまだしも最初に内覧 ?に来た人にその値段で売却していてショックという事以外ありませんでした。

けど揉めたくなかったんでそのまま了承してしまいました。これ以外にも色々と言いたいことは業者にはあったんですが、何も言えずに進んでしまいました。

妥協して価格を決めてしまった

結局成約価格は、担当者の言う相場で決めました。

同じマンションで他にも何軒か売りに出ているものがあったので、自分でもチラシで確認しました。 それより少し安い気もしましたが、妥協してしまいました。

購入物件とローンの残債のことを考えると、もう少し高い価格で売りたかったのですが、その時はどんどん不動産価格が下がっている時期だったので、仕方ないという気持ちもありました。

〜売却成功のカギ〜

モモコさん
散々な目にあったようだね。
フドー先生
勉強不足、知識不足が目立つよね。こうならないためにも、やっぱりある程度の基礎知識は身につけておくべきだよ。
不動産売却の基礎知識をつけておく!

Nさんは媒介契約についての知識を持っていなかったため、売却の戦略などを立てることなく進めてしまいました。

また、相場についても把握をしていなかったため、業者が提示した査定価格 ?についても疑問を持てず、鵜呑みにしてしまいました。

その結果、もっと高く売れたのではないかと、満足のいかない売却になってしまいました。

業者のいいなりにならないよう、不動産売却の基本的な知識は押さえておきましょう。

不動産売却査定の前に!家やマンションの相場を把握する方法
家やマンションがいくらで売れるかを知るには、不動産会社にをしてもらうのが一番有効です。 でも、その前に自分である程度の相場を把握し...
複数の業者に査定を依頼して比較する!

Nさんは業者を比較せずに1社だけに査定をお願いしました。これにより、価格面や業者の対応の悪さに関してのちのち後悔することになります。

1社でなく複数の業者さんに見積りをお願いするべきです。ただ、一番高い金額を出してくれた所が良い、そこに決めたらいいという訳ではありません。

お門違いな金額では当然売却先なんて見つかりません。そういう意味でも自分で相場を把握して適切な価格か判断できる要素を持っておくことが大事です。

https://fudo-sensei.jp/takasugirusateikakaku.html
担当者選びを怠らない!

Nさんは担当者選びの面でも失敗してしまいました。

経験が浅く宅建士の免許を持っていない担当者を選んでしまったことにより、質問しても反応がなかったり、勝手に成約価格を下げられたりと、散々な目に会うことになります。

まず、担当者によって対応や能力が違うということを理解し、どのような担当者を選ぶべきなのかを心得ておくべきです。

電話やメールの返事など、反応が遅い担当者に注意!
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宅地建物取引士の資格を持っていない担当者に注意!
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媒介契約(ばいかいけいやく)

依頼主(売主)が「物件を売るお手伝いをしてください」とお金を払い、仲介業者との間で結ぶ契約のことです。

媒介契約には、一般媒介契約専任媒介契約専属専任媒介契約の3種類があります。



「媒介契約」の詳細を見る
仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)

仲介業者に支払うお金のことです。

物件を売り買いするお手伝い(仲介)をしてくれたことに対する報酬として、売主や買主が支払います。

「不動産の成約価格の3%+6万円+消費税」で計算します。

仲介手数料は成功報酬のため、売買が成立しなかった場合は支払う必要はありません。

「仲介手数料」の詳細を見る
不動産査定(ふどうさんさてい)

その物件が「いくらで売れるか」を不動産業者に予想してもらうことです。

物件のスペックや状態、過去の取引事例や市場の動きを参考にして算出します。

不動産査定の方法には、机上査定訪問査定の2種類があります。

不動産査定をおこなって算出した価格、つまり「いくらで売れるか」を予想した価格を査定価格といいます。

「不動産査定」の詳細を見る
宅地建物取引士(たくちたてものとりひきし)

不動産の売買・賃貸の仲介(宅地建物取引業(宅建業))をおこなうプロフェッショナルです。宅建士(たっけんし)と略されます。

宅地建物取引業法(宅建業法)に基づき定められている国家資格者です。

宅建士にしかできない3つの仕事
  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名・押印
  • 37条書面(契約書)への記名・押印
「宅地建物取引士」の詳細を見る
成約価格(せいやくかかく)

不動産の売買をおこなった価格です。「取引価格」「売却価格」ともいいます。

売主と買主の間で合意した、最終的な取引の価格になります。

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内覧(ないらん)

物件の購入を検討している人が、実際に物件を訪問することです。

「内覧」の詳細を見る

査定価格(さていかかく)

不動産会社が物件に対して「これぐらいで売れるだろう」と予測する価格です。

不動産査定をおこなうことによって算出されます。売り出し価格を決めるためのベースになるので、非常に重要です。

「査定価格」の詳細を見る