不動産売却査定の前に!家やマンションの相場を把握する方法


家やマンションがいくらで売れるかを知るには、不動産会社に査定 ?をしてもらうのが一番有効です。

でも、その前に自分である程度の相場を把握しておくことをオススメしておきます。

モモコさん
なんでなの?

相場を把握せずに査定をしてもらっても、提示された査定価格 ?について質問ができないからです。

中にはいい加減な査定をして売り主を騙そうとする業者もいるので、出してくれた査定価格を鵜呑みにするのは危険です。

その不動産会社が売り主の味方になってくれるのかどうかを判断するためには、「なぜ、その査定価格になったのか?」「その査定価格は相場とかけ離れていないか?」と疑う必要があります。

フドー先生
そのためにも、大まかでもいいので物件の相場を把握してくことが大事だよ。

ここでは、売りたい物件の相場を把握する方法について紹介します。

相場を決定する要素とは?

そもそそも、「相場」とはなんでしょうか?なにをもとに決められるのでしょうか?

相場を決定する要素は、大きくわけると2つあります。

  • 近隣での過去の取引事例
  • 周辺環境の利便性
近隣での過去の取引事例

その地域で、近い過去にどのような物件がいくらで取引されたか?ということです。

同じような物件の取引事例を比較対象にすることで、相場を導きやすくなります。

周辺環境の利便性

その地域が住みやすいか?環境が整っているか?などによって、土地の価格は変わります。

駅が近くにあるか、大型商業施設があるか、治安は良いか、子育て環境が整っているか、などの要因があります。

時期によっても相場は変わる

家を売る時に気になるのが、「買った時と比べて相場は高くなっているのか?」ということですよね。

3000万円で購入したマンションを売ろうとしたとき、相場が2500万円になっていたら残念ですね。

たとえ同じエリアでも、時期によって相場は変動します。新しい駅ができたり、大型商業施設ができたりすることでそのエリアの人気が上がれば、以前に比べて相場は高くなることがあります。

フドー先生
ひょっとしたら、思っているよりも相場が高くなっているかもしれないね。

相場を把握する2つの方法

「不動産の相場」を把握する方法はいくつか存在しますが、大きく2つに分けることができます。

  • いくらで売り出されているかを調べる
  • 実際に取引された価格を調べる

前者は「売り出し価格 ?」を、後者は「成約価格 ?」を参考にして相場を把握します。

モモコさん
それって、素人が調べるのは難しいんじゃないの?

いずれの方法も、ネットで簡単に調べることができます。難しいことをおこなう必要はありませんし、専門知識も不要です。

今回紹介する方法をおこなうだけで、おおまかな相場を把握することが可能です。

フドー先生
では、順に説明していこう。

方法1.いくらで売り出されているかを調べる

まず1つ目は、「売りたい物件と同じような物件が、現在いくらで売り出されているか」を調べることによって、相場を把握する方法です。

この方法で参考にするのは「売り出し価格」であり、実際に取引された価格ではありません。

なので、そういう意味では正確性に欠けますが、おおまかな相場を把握するにはこれだけで十分です。

フドー先生
目的は、相場を完璧に把握することじゃないからね。だいたいの感じをつかむだけでOKだよ。
モモコさん
どうやって調べればいいの?
ポータルサイト ?を利用すれば、現在売り出されている物件の情報を調べることができます。

自分の物件と特徴や条件が似ている物件をいくつか探し、それがいくらくらいで売り出されているのかを調べましょう。

フドー先生
その価格が、だいたいの相場と考えていいよ。

不動産ポータルサイトは数多くありますが、使いやすくて物件掲載数が多いものを選ぶと良いでしょう。

オススメはgoo住宅・不動産です。

goo住宅・不動産での相場のチェックの方法を説明した記事を用意しました。ぜひごらんください。

「goo住宅・不動産」で家やマンションの売り出し価格を調べよう
現在、不動産がいくらくらいで市場に売り出されているのかを把握するために便利なのがです。 不動産ポータルサイトには膨大な数の不動産の...

他のポータルサイトのリンクも掲載しておきます。

HOME’S(マンション)
HOME’S(戸建て)
at home(マンション)
at home(戸建て)

方法2.実際に取引された価格を調べる

そして2つ目の方法は、「過去に売りたい物件と同じような物件がいくらで売買されたか」を調べることによって、相場を把握するというものです。

この方法で参考にするのは実際に取引された「成約価格」なので、前項の「売り出し価格」を参考にする方法より正確な相場をつかむことができます。

フドー先生
あまりも古すぎる事例だと、参考にできないけどね。

前項の「売り出し価格」を参考にする方法と合わせておこなうことで、より精度の高い相場の調査ができるようになるでしょう。

成約価格を調べることができるサイトはこちらです。

土地総合情報システム
REINS MARKET INFOMATION

東京カンテイの価格天気図

その地域ごとの不動産取引の動向をより詳細に調べたいなら、それぞれの地域の不動産流通機構 ?が集約したデータを参考にするとよいでしょう。

REINS TOWER(首都圏)
中部レインズ(中部圏)
近畿レインズ(近畿圏)
西日本レインズ(中国、四国、九州・沖縄)

(それぞれの簡単な説明)

モモコさん
げー、なんか面倒臭そう。
フドー先生
さっきも言った通り、だいたいの相場を把握するのが目的だから、ここまではおこなう必要はないよ。

相場を把握するその他の方法

相場を把握するおもな方法は以上の2つですが、補足として他の方法も紹介しておきます。

相場を把握するというより「いくらで売れるか」をシミュレートするサービスです。

高精度シミュレーター

YAHOO!不動産とソニー不動産が共同で運営しているサービスです。ログインするたびに常に最新の推定価格が表示されるので、かなり高い精度で「売れる価格」がわかります。

これを相場価格の参考にしてみても良いでしょう。

ただし、利用できるのは東京・神奈川・埼玉・千葉のマンションに限ります。

まとめ

  • だいたいの相場を把握しておくことで、査定価格に質問を持てる
  • 売り出し価格と成約価格を参考にする2つの方法がある
  • 物件が現在売り出されている価格はポータルサイトで調べられる
  • 過去の成約事例を調べればより相場をつかめる
  • だいたいの相場を把握するだけならポータルサイトだけで十分
不動産査定(ふどうさんさてい)

その物件が「いくらで売れるか」を不動産業者に予想してもらうことです。

物件のスペックや状態、過去の取引事例や市場の動きを参考にして算出します。

不動産査定の方法には、机上査定訪問査定の2種類があります。

不動産査定をおこなって算出した価格、つまり「いくらで売れるか」を予想した価格を査定価格といいます。

「不動産査定」の詳細を見る
査定価格(さていかかく)

不動産会社が物件に対して「これぐらいで売れるだろう」と予測する価格です。

不動産査定をおこなうことによって算出されます。売り出し価格を決めるためのベースになるので、非常に重要です。

「査定価格」の詳細を見る
売り出し価格(うりだしかかく)

不動産を売るときに一番最初につける価格です。

査定価格をベースに、売主の「いくらで売りたい」といった希望や「早く売りたい」「高く売りたい」といった方針などと照らし合わせながら決めます。

「売り出し価格」の詳細を見る
成約価格(せいやくかかく)

不動産の売買をおこなった価格です。「取引価格」「売却価格」ともいいます。

売主と買主の間で合意した、最終的な取引の価格になります。

「成約価格」の詳細を見る
ポータルサイト

「その分野に関する多くの情報を扱っている巨大なサイト」のことです。

不動産業界におけるポータルサイトとは、物件の情報をたくさん掲載している総合サイトのことを指します。

不動産業界の大手ポータルサイトとしては、SUUMO、HOME’S、at home、O-uccino、Yahoo!不動産などが挙げられます。

「ポータルサイト」の詳細を見る