昨年新築したばかりの家を売ろうと思っています。
家を買って後悔しています。失敗しました。さっさと売り払って社宅に入ってお金をため、次はしっかり勉強して家を選びたいと思っています。
どういう失敗をしたかというと、住環境を見ていなかったことです。
買うときには内装や間取り、家の設備ばかりを意識していて、周辺環境をチェックしていませんでした。
いざ住んでみてわかったのですが、周辺道路は交通量が多いにもかかわらず、歩道やガードレールがなくとても危険なのです。
また、スーパーに行くためにも電車に乗らないといけません。田舎なのでスーパーができるかどうかも怪しいです。
歩道がない道を子供を連れて通るのは怖いですし、ひとりで歩かせるなんてとてもできません。家の周りで遊ばせることもできません。
1年経ってもいまだに慣れませんし、ストレスです。住み続けることも考えましたが、歩道やガードレールを個人で作るわけにもいかず、やはり売却しかないのかと諦めています。
子供が小学校に入るまでに売りたいと思っています。新築したばかりの家でも、売ることはできるのでしょうか?
ちなみに車は持っていません。家のローンがあるので買う余裕がないからです。
目次
新築の家でも売ることはできる?
まず、Aさんの状況を整理しておきましょう。
- 昨年購入した家家を売りたい
- 周辺環境をチェックせずに購入してしまった
- 交通面で危険性が高く、不便
- 子供が小さいうちに引っ越したい
- 車は持っていない
Aさんの悩みはこのようなものです。
- 住環境は個人で改善できることではないので、売却しかない?
- 家を売るべき?売れる?
家を買うとなると、間取りや設備ばかりを意識するあまり、家の周辺の事情や地域のことまで頭が回らなくなってしまいがちですよね。
これは家を買う人によくある話です。
念願のマイホームを手に入れた喜びに浸るのもつかの間、いざ住んでみると判明した周辺地域への不満・・・。
「こんなはずじゃなかった!もっとチェックしておけばよかった!」
後悔しても、時すでに遅し。我慢して住み続けるか、売却するか・・・
Aさんの場合は、あまりにも安全性に欠けるため、売却を決断されたようです。新築の家を売るときには、どういったことに気をつければいいのでしょうか?
売却で得られたお金でローンを返せるか
まず、売却で得られたお金でローンを返せるかどうかを調べることが先決です。
家を売るにはローンを全て返済することが絶対条件になります。抵当権 ?を抹消する必要があるからです。
もし家を売却したお金でローンを返済することができなかった場合は、不足分を現金で補わないといけません。
「売却によって得られたお金」と「預貯金など」を足した額が、もし「ローン残債」より多くなるのであれば、売却という選択はアリです。
ローンを返済せずに家を売る方法もある
住み替えローン ?や任意売却 ?を利用すれば、ローンを返済せずに家を売ることはできます。住み替えローンや任意売却を利用しても、ローンがなくなるわけではありません。今後も支払い続けていかないといけません。
あくまでも「ローン返済を後回しにできる」というだけで、多くの場合は今よりも支払いがキツくなるでしょう。
そのようなデメリット・リスクがあることを理解したうえで、利用するべきです。
住み替えローンや任意売却をおこなうぐらいなら、家の売却を諦めて他の解決策を探したほうが良いかもしれません。
家を売ったお金でローンを返済できるか計算する
家を売ったお金でローンを返済できるかは、次の手順で計算することができます。
- 「売却価格」を計算する
- 「売却にかかる費用」を計算する
- 「売却価格」から「売却にかかる費用」を引く
「売却価格」から「売却にかかる費用」を引いたものが、手元に残るお金になります。
つまり、それがローン返済にあてることができるお金になります。
1.「売却価格」を計算する
ネットでできる一括査定サービスを利用すれば簡単に売却できる価格がわかります。
複数の業者に査定をしてもらって、その平均値を取ればいいのです。
ただし、あくまでも「売却価格の予想」でしかありません。
一括査定を申し込む際に机上査定 ?と訪問査定 ?を選択することになりますが、机上査定を選べば電話やメールだけのやりとりになるので、そのような心配はいりません。
訪問査定は家に来て査定をすることになるので、そのあとに直接営業をかけられるかもしれません。
2.「売却にかかる費用」を計算する
家の売却にはさまざまな費用がかかることになりますが、その全てを細かく計算するのは大変です。
簡易的に計算するためには、売却費用の中でもっとも大きなウエイトを占める仲介手数料 ?を計算するといいでしょう。
仲介手数料は
- 売却価格の3%+6万円+消費税
で算出できます。
一括査定で出してもらった査定価格 ?を「売却価格」として計算してみましょう。
3.「売却価格」から「売却にかかる費用」を引く
「売却価格」と「売却にかかる費用」を算出できたら、その差を求めましょう。
その金額が売却によって手元に残るお金であり、ローンの返済に充てることができるお金です。
ローン残高とどっちが多いかを比べてみましょう。
家を売るより車を買うほうが良いかも
計算の結果、もし売却のお金でローンを返せないということであれば、住み替えローンや任意売却を選択肢にいれてみましょう。
もしくは、家を売ることを諦めて他の手段を考えたほうがいいかもしれません。
Aさんの場合、売却を検討することになった原因は「交通の不便さ・危険さ」ですよね。であれば、車を買うことでその悩みを解決できるかもしれません。
そのほうが、任意売却をおこなうよりリスクもなく安い費用で問題解決できるかもしれません。
スーパーまでの距離が遠いなら、大きめの冷蔵庫を買って買いだめするとか宅配サービスを利用するなどの工夫で対処できるかもしれません。